酸蝕歯の兆候

欧米ではデンタルケア意識が高いためか、虫歯、歯周病と共に新たな歯のトラブルとして「酸蝕歯」が随分前から注目されています。

 

その兆候はどのように現れるのでしょうか。まず初期段階ですが、熱い飲み物や冷たい飲み物を飲んだ時に滲みる、歯の表面がやや丸みを帯びてきたように見える、歯の表面が薄くなって象牙質が見えはじめ歯が少し黄色く見える、というような点です。

 

ここで歯の黄ばみとの関連性が既にでてきています。これが中期以降の段階になると、さらに歯が濃い黄色に見えてきます。また、知覚過敏もより重症になり、歯の表面に小さいへこみが現れはじめます。

 

昔の歯の詰め物がいきなり取れてしまうこともあります。このようにいろいろ不都合な状態になっていくわけですが、酸による摩耗が起こると、エナメル質は自力で再生しませんから、酸蝕歯を放置していると歯医者で処置をしてもらう必要もでてきます。

 

ダメージがひどい場合には、歯の黄ばみどころか歯を抜かなければならないケースもあるのです。

 

対策としては、酸性度の高い飲食物についてはダラダラ食いやチビチビ飲みを止めましょう。つまり、口の中に長い時間入れたりしないということです。酸性の強い飲み物を飲みたいときは食事のときにまとめて飲むようにして、食事と食事の間では、できるだけ中性に近い飲み物をとるようにしましょう。

 

また、歯磨きについては後述しますが、食後に、シュガーレスのデンタルガムを噛んで、だ液を多く出して口の中を中性に戻しておくのもいい方法です。